カメラを上達するには、「シャッタースピード、絞り、ISO感度」の3つの関係について知る必要があります。
その中でもISO感度を理解するだけで、自分の思い通りの写真を撮りやすくなります。
今回は光を内部的に増幅する「ISO感度」をテーマによくありそうな質問をまとめてみました。
ISO感度ってどう影響するの?
ISO感度を変更すると明るい写真や、細かいカメラの設定を調整することが出来ます。
ISO感度を高くすると、下記のようなことが出来ます。
・明るい写真が撮れる。
・シャッタースピードを速める、動きの速い被写体を撮影することが可能。
・絞りを狭く(小さく)して明るい写真を撮ることが可能。
・画質が劣化(ノイズが増える)。
暗い場所ではシャッタースピードを遅くしたり、絞り値を大きくしたりしないと、暗い写真になりがちです。
しかしISO感度を高めることで、フラッシュを使用しなくても明るい写真を撮ることが出来るのです。
ただし感度を高くしすぎるとノイズが多い写真になってしまうので気をつけてください!
動きが速い被写体の場合に被写体ぶれを防ぎたいときは!?
動きが速い被写体は、「被写体ブレ」が起きやすい。フラッシュが使えない環境や高速で走る乗り物、高速で動く望野を撮る際には出来るだけISO感度を上げてシャッタースピードを速くしましょう。
高感度にするとノイズが発生するのはなぜ!?
デジタルカメラに使用されているCCDやCMOSなどの撮像素子は、光を信号に変える役割をします。しかし、そこから得られる電気信号は微弱であり、電気的に増幅して最終的なデジタル信号を生成します。
高感度撮影は増幅率(ISO感度)を上げて、信号をより高くすることが出来るのですが、撮像素子からの信号以外の「ノイズ」も増幅されてしまいます。これが、デジタル写真に「ノイズ」として写りこんでしまうため、高感度撮影では、ノイズの多い写真になってしまいます。
しかし最近では光をより多く撮像素子に導く技術やノイズ除去技術、画像処理技術が進み高感度でもノイズの少ない写真が得られるようになってきています。
ISO感度っていくつに設定すればいいの!?
撮影時のISO感度は基本的に一番低い値(100)で設定するのがよいとされています。
暗い場所で撮影する場合はシャッタースピードが遅くなるので、シャッタースピードが1/30 ~ 1/120になるまでISO感度を上げてとりましょう。
ISO感度が自動で決まってしまう・・・
カメラにはISO感度をカメラに任せる(AUTO)ことも可能です。しかし暗い場所でISO感度をAUTO設定にしていると、かなり高いISO感度に自動で設定されてしまう場合があります。カメラのMENU設定またはマニュアルで撮影環境に適したISO感度に設定しましょう。