WordPress(ワードプレス)についてどういうものなのか調べてみても「専門的な知識がなくても作ることができます!」という言葉ばかり出てきませんか?
でもそれはすでに用意されているテーマを使用する人向けのことでオリジナルのデザインで本格的にサイト制作をしたい人にとっては、知りたいのはそういうことじゃない…となってしまいますよね。
なので今回は思い通りのデザインでWordPressを構築するために何をしなければならないのかを解説していこうと思います。
目次
そもそもWordPressって何?
上記はウィキペディアの引用です。
WordPressを使えば、HTMLやCSSなど基礎的なWeb制作の知識がなくともサイトを構築したり、ブログを更新することが簡単にできます。
サイトを更新するとき、基本的にはHTMLやCSSを書きながら内容を変えて更新することになると思います。
ですが、それではそれなりに知識のある人でなければサイトが更新できないことになります。
でも、ブログ更新のたびに制作会社に依頼したりするのは手間もお金も掛かってしまうので出来れば自分で更新したいですよね。
そこでコードを書かなくても管理画面から内容を変更できるようにすでにシステムとして組まれていて誰でもサイトの更新を行うことのできるものがWordPressです。
WordPressの導入方法
WordPressを使用するため検索すると「WordPress.com」と「WordPress.org」の2つが出てくると思います。
簡単に違いを説明すると「WordPress.com」はWordPressを導入するための環境を提供してくれているサービスで、「WordPress.org」はWordPressのソースを公開しダウンロードすることが出来る公式サイトです。
簡単なブログ機能などが使えればいい方はWordPress.comで良いと思いますが、このブログを読んでいる人はブログだけでなくサイトを色々カスタマイズして制作したい人が多いと思うのでそういった方はWordPress.orgからダウンロードして使用してください。
WordPressテーマとは?
WordPressテーマとはサイト全体のテンプレートのファイルがまとまっているフォルダのことを指し、WordPressでサイトを構築するうえで外観(デザイン)を変更するのに必要になります。
好みのデザインのテーマをダウンロードし、自分のサイトで有効化すると一瞬でそのデザインにすることが出来ます!
公式のテーマや数多くのテーマが配布されていることもあり、ダウンロードしてきたテーマを使用する場合簡単にサイト制作が行えます。
ですが、無料のテーマの中には安全性に問題があるものも含まれているので選ぶ際は注意が必要です。
独自のテーマを作成すれば自分の好きなようにカスタマイズ可能!
自分で作成したデザインでサイトを制作したい人はテーマを作成し、カスタマイズしましょう。
主にカスタマイズで何をするかというとデザイン通りにコーディングされたHTMLファイルにPHPを組み込み、管理画面で入力された内容を出力されるようにしていきます。
管理画面からカスタマイズすることも可能ですが、直接ファイルを編集する方が自由度が高いので本格的にWeb制作を行いたい方はPHPファイルを編集してカスタマイズするようにしましょう。
弊社ではこれまで数多くWordPress構築を行っており、
お客様それぞれのご要望に合わせたオリジナルデザインのWordPressサイトを制作することを得意としています。
WordPressを使用するメリット
WordPressを使うメリットは以下のようなことが挙げられます。
Web制作の知識がなくてもサイトを作ることが出来る
もうすでに出来上がっていいるテーマを使用する場合はPHPやHTMLなどについての知識がなくても簡単に自分のサイトを持つことが出来ます。
サーバーへの設置については少し知識が必要になるかもしれませんが、レンタルサーバーによっては簡単にWordPressがインストールできる機能あったりするものもあるのでそういったサーバーを選べば知識がなくてもWordPressを使用することが出来ます。
しかしこの場合、すでに用意されたテーマから選ぶことになるので他の人のサイトとデザインが被ってしまうことがあるのがちょっと気になりますよね。
そういう人も管理画面から背景の色を変えたり簡単なカスタマイズはできるので試してみてください。
無料で使用できる
WordPressは無料で配布されているのライセンスフリーのオープンソースなのでサイト制作のコストを抑えることもできます。
テーマやプラグインも無料で使用できるものを選べば、レンタルサーバーやドメイン購入に掛かる必要最低限の費用のみでサイトを持つことが出来ます。
なので、気軽に自分のブログを持ちたい場合にもおすすめです。
一から独自でシステムを構築するスクラッチ開発だと制作会社に依頼するときにより費用が掛かってしまうので、管理画面の仕様やシステムにそんなにこだわりのない場合はWordPressで制作するのが良いと思います。
動的ページが作れる
WordPressを使用する最大のポイントは動的なページを作成することができることだと思います。
動的ページとはブログや商品紹介などの表示される内容が都度変化するページのことを言います。
BRISKのサイトで言うと制作実績やブログが動的ページにあたります。
HTMLコーディングでは決まった内容を表示する静的ページまでしか作成することができないので、WordPressでの動的ページ作成が一般的なのではないでしょうか。
なぜ動的ページが作れるのが良いかというと、それはサイトの更新のしやすさです。
基本的に「会社概要」などめったに内容が更新されないページは静的で、「お知らせ」など頻繁に更新するページは動的に作成します。
頻繁に更新するのにHTMLで静的に作成するのはいちいちコードを書かなくてはいけないので面倒ですよね。
またそうなってくると更新するにもHTMLの知識が必要になってしまうので、知識のない人がサイトを運用していくことが出来なくなってしまいます。
なので管理画面から簡単にサイトの更新が行えるようにWordPressで動的ページを作成します。
簡単にお問い合わせフォームが作れる
WordPressではプラグインを入れることで簡単にお問い合わせフォームを導入することもできます。
コーポレートサイトやサービスサイトはお問い合わせを増やす目的でサイトを持つことが多いので、フォームを導入することはとても重要になってくると思います。
自力で開発するなどの方法もありますが、WordPressでプラグインを使用したほうが早く、簡単にフォームを作成できます。
メールの飛び先や、確認画面・確認・完了画面などの設定もやりやすいのではないでしょうか。
情報が多く出回っている
WordPressは全世界に利用者がいます。
PHPについてやオススメプラグイン、セキュリティ対策などの様々な情報がネットに出ています。
なので困ったこと、わからないことがあっても調べれば大抵の問題は解決すると思います。
こういったところも初心者に優しく、WordPressを使用する大きなメリットだと思います。
WordPressを使用するデメリット
WordPressを使うデメリットは以下のようなことが挙げられます。
表示速度が遅くなることがある
WordPressは動的にページを表示するため、静的ページよりも表示速度が少し遅くなることがあります。
基本的にWordPressが原因ですごく遅くなることはあまりないと思いますが、出来るだけ表示速度が速い方がコンバージョンにつながります。
弊社では対策として制作時に適切な記述を行い、画像を最適化するなど表示速度に極力影響が出ないようにしています。
セキュリティ面で狙われるケースがある
WordPressは世界的に多くのユーザーがいて尚且つ簡単で初心者ユーザーも多いため、不正アクセスを受けるケースもあります。
またオープンソースでプログラム構造が分かってしまうため、脆弱性が発見されやすくなっています。
なのでセキュリティ対策をしっかり行っていないとアカウントを乗っ取られてしまったり、情報が流出してしまったりする危険性もあります。
とはいえ、圧倒的なシェア数を誇るCMSが故にそういった攻撃事例も多く確認されているという見方もでき、逆に言えば、その分セキュリティ対策に関する情報も豊富にあるため、何かトラブルが起きても対策を打ちやすいCMSとも言えるでしょう。
セキュリティ対策にはプログラムの最新化や管理画面のパスワード強化・セキュリティ対策用のプラグインなどで対応します。
万が一でも攻撃されないように対策はしっかりしておきましょう。
デメリットの回避策
広く使われているものはセキュリティ面が狙われる事が多くあります。
安全に使うためにも、是非とも知見のある制作会社にご相談ください。
最初はご自身で構築でも問題ないと思いますが
多くの人の目に触れるようになるとユーザーの事を考えても安全に利用できるという考慮は必要となります。
表示速度についても同様です。ユーザーの利便性を考えると表示速度も重要な要素です。
実際の制作の流れ
ここでBRISKで実際にオリジナルデザインでWordPressサイトを制作するときの、おおまかな流れをご紹介しようと思います。
基本的に以下の図のような流れで進めます。
1ワイヤーフレーム(構成案)
まずはお客様と打ち合わせをし、その内容を基にワイヤーフレームを作成します。
ワイヤーフレームは、デザインを行う前に各ページのレイアウトや掲載内容を確認するための資料となり、この工程でサイト全体の内容をしっかりと決めておくことで円滑に制作を進めることができます。
2デザイン
次にデザインの作成です。
ワイヤーフレームの構成に沿って、お客様の要望に合わせたサイトデザインを行います。
その際、ブログやニュースなど動的になる箇所は文字数が増減したり、表示される要素が変わったりするので内容が変化してもレイアウトが崩れないようなデザインを意識します。
3コーディング
次にコーディングです。
制作したデザインを、WEBサイトとして表示できるようにプログラミングする工程です。
後に控えるWordPress構築に向けて、各ページ仕様を意識しながら進めます。
4WordPress構築
最後にWordPressの構築です。
コーディングが完了した各ページを基に、WordPressサイトとして仕上げていきます。
サイトリリースまでにSEO対策やセキュリティ対策などもしっかり確認します。
完成
これで完成です!
これからサイト制作を考えている人は、この工程のうちデザインしかやらない人もWordPress構築しかやらない人も全体の流れを把握しておくことは大事なので参考にしてみてください。
サイトを構築し、運用していくためにどんな知識が必要になるの?
サイトの構築や運用では必要な知識に差があります。
どんな知識が必要になってくるのでしょうか?
構築するのに必要な知識
もうすでに出来上がっていいるテーマを使用する場合は必要とする知識はありません。
ですが自分でテーマをカスタマイズし、オリジナルのデザインのサイトを制作するためには、HTML/CSS/Javascript/PHPなど言語の知識が必要になります。
まず、HTML/CSS/Javascriptでコーディングを行います。
その時に動的に変化することを意識しながらコーディングしないと、文字数が変わって表示崩れをしてしまったり運用するときに困ることがあります。
なので最初から動的になることが分かっているページはコーディングの時点で文字数が変わっておかしくならないか、要素が減ってもちゃんと表示されるかなど気を付けましょう。
WordPressは基本の言語がPHPでできているので、静的コーディングを行ったページを動的に動かせるようにしたいときや管理画面から行えないようなWordPressの設定の変更もPHPで行います。
WordPressの初期設定の中で使わない機能はPHPファイルを直接編集することで削除することが出来ます。
残しておくと紛らわしかったり変に編集してしまってサイトに不具合が出ることもあるかもしれないので、運用する人が使いやすいようにカスタマイズしてあげましょう。
どういうことをしてあげるのがいいのか気になる方は弊社のブログで管理画面カスタマイズのポイントをまとめているブログがあるのでぜひ読んでみてください。
【WordPress】クライアント目線で使いやすく!管理画面カスタマイズのポイント8つと対応方法まとめ
運用するのに必要な知識
運用するのに必要な知識はありません!
もちろんHTMLやCSSの知識があれば一つ一つの投稿の見た目により気を使うことはできますが、別になくてもサイトを運用していく上で困ることはありません。
だからこそ多くの人がWordPressでサイトの制作を行うんだと思います。
構築までをweb制作会社に依頼し、運用は自分たちで行いたい場合などとても便利ですよね。
プラグインを使って簡単に構築!
プラグインを入れれば標準のWordPressでは行えない機能を持たせることが出来ます!
自分がどういうことをしたいのかによって機能を増やすことが出来てとても便利です。
プラグインを使うときの注意点
プラグインを使用するときに気を付けたほうがいいことは安全性とサイトが重くならないようにすることです。
また、構築時は問題がなくてもアップデート後に不具合が出てしまうこともあるようです。
これはプラグインを入れるときには気づけない問題なので、不具合が出たときに入っているプラグインが原因ではないか確認してみましょう。
SEO対策も簡単!
「All in One SEO Pack」というプラグインを使えばTDK(title,description,keyword)の設定がやりやすくなります。
自動でページタイトルを設定してくれたりnoindexをチェック一つで設定出来たり、効率的にSEO対策を行うことが出来ます。
こちらの設定はWordPressを使用していないサイトでももちろん行うことができますが、こうした便利なプラグインを利用できることもWordPressならではです。
まとめ
WordPressについてどういうものか理解できたでしょうか?
「専門的な知識がなくても作ることができます!」が、知識がないと出来ることは限られてしまいます。
WordPressに取り組みたいエンジニアの方はHTMLなどのコーディングに必要な言語のほか、PHPの勉強をしておくのが良いと思います。
また、デザイナーの方は動的になる箇所を意識しながらデザインを作成するようにするとコーダーやエンジニアの方が構築しやすくなると思うので意識してみてください。
これから本格的にWEB制作の道に進みたい方はエンジニアはもちろん、デザイナーもWordPressに関しての知識があったほうがより良いサイトを作ることが出来ると思うのでこれからWordPressを学ぶきっかけになれば幸いです。