だんだんと残暑も過ぎ涼しくなってきて秋の気配を感じますね!
今回は季節を感じるデザイン~夏編~の続編の、季節を感じるデザイン~秋編~をお届けします!
秋を感じるデザインの特徴や、秋らしいデザインを作る際のポイントを紹介していきます!
目次
秋らしいデザインとは
以前紹介した夏らしいデザインには2つのカテゴリがあり、
「暑さ・賑やかさを感じるデザイン」「冷涼さを感じるデザイン」が代表的でしたが、
夏の暑さが過ぎ、どんどんと涼しく過ごしやすくなるように、秋らしいデザインはしっとりとした落ち着いた色味や、温かみのあるデザインの特徴があります。
秋のデザインは山の自然や、秋のイベントや行事等をテーマとしたデザインが多くあります。
秋の自然・旬テーマ
実りの秋や、紅葉の秋、食欲の秋といわれるように、秋のイメージは自然・収穫物(秋が旬な食べ物)と結びついたものが多く、デザインの中にもよく用いられています。
自然モチーフ
秋の自然と聞いて紅葉した木や野山を想像する人も多いはずです。
特にモチーフとしてよく用いられているのは紅葉、楓などです。
イラスト、写真などの形で商品のパッケージや旅行サイトなどで多くみられ、一番身近に秋を感じるモチーフになのではないかと思います。
他にもイチョウやドングリ、ススキ、落葉樹の葉(落ち葉)や花ではコスモスやヒガンバナ、金木犀なども秋を感じるモチーフです。
生き物
秋のデザインでは自然モチーフと合わせ、生き物のモチーフも合わせることもおすすめです。
代表的なのはリスやシカなど、他にはキツネやタヌキ、ウサギ、クマなど、野山に住む動物がモチーフに用いられます。
食べ物モチーフ
食欲の秋、といわれるように秋=食のイメージはかなり強いですね。
夏バテが解消され、旬を迎える食べ物が豊富などの理由で食欲が増すといわれているようです。
また、秋らしい色であるオレンジや黄色、赤などの暖色は食欲を増進させる効果があり、秋の食べ物系の広告やCMは特に美味しそうに見えたりします。
実りの秋にちなんで秋が旬の食べ物のモチーフをいくつかまとめました。
柿や栗、サツマイモ、カボチャ、ブドウ、リンゴ、ナシ、キノコ、イチジク、秋刀魚、鮭…ここに書き連ねるだけでも結構ありますね。
食べ物系のデザイン以外にもちょっとしたあしらいに使用されていたり、幅広く活躍します。
テーマに合わせた配色
秋といえばこれ!といった鉄板カラーを集めました。全体的に明るい配色です。
#72460c #ea6e00 #f4ac00 #b63112
スタイリッシュなデザインやポップなデザインにも使いやすい配色です。
(カボチャと焼き芋みたいな色合いですね…)
#11524b #e67905 #b11352 #e1c400
ブラウンを中心にワインのパッケージのようなシックな落ち着いた色合いです。
#780000 #2b2b07 #4b2c00 #a08b54
イチョウをイメージした配色です、落ち着きのある柔らかいトーンの色合いです。
#780000 #e7d614 #8ea046 #644628
秋のイベント・行事テーマ
秋に催されるイベントや行事は季節感を出すのに最適です。
今回はハロウィンとお月見の代表的な2つに紹介します。
ハロウィンテーマ・モチーフ
近頃は秋のイベントといえばハロウィンですね!
ハロウィンではトリックオアトリート!(お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!)という合言葉があり、ハロウィン=お菓子というイメージも強く、
ハロウィンをテーマにしたスイーツの広告やお菓子のパッケージデザインが多く見受けられます。
ハロウィンのモチーフは沢山ありますね、
ジャックオランタンのかぼちゃに、蝙蝠、黒猫、蜘蛛の巣、お化けやモンスター、お墓やお城のシルエット、大きな満月、お菓子等々…
デザインのテイストをポップでカラフルなものか、ダークでミステリアスな雰囲気のあるデザインにするかでモチーフのテイストも左右されますね。
お月見テーマ・モチーフ
日本ならではの秋の文化であるお月見は日本の秋らしいモチーフで紅葉に並び連想しやすいのでは無いでしょうか?
和風テイストの秋を感じさせるデザインでは紅葉だけでなくお月見テーマもおすすめです。
中秋の名月、秋の夜長というように月と夜空は秋らしさを感じさせる要素を持っています。
他にもお月見のモチーフとしてうさぎ、ススキやお月見団子なども挙げられます。
エ霞(えがすみもん)や和柄を追加するとぐっと和の雰囲気があがります!
テーマに合わせた配色
ハロウィンイメージ🎃
黒や紫をベースにやや鮮やかなピンクやオレンジを使用してます。落ち着いたトーンとはまた少し違うのですが、ハロウィン文化が根付きつつある昨今ではこれも秋を感じる色合いですね~
#662dad #db005d #fc5900 #000000
お月見イメージ🎑
しっとりとした落ち着いた色合いが秋らしいです。
深い暗めの青や紺に黄色や黄土色をの組み合わせた色合いは補色の関係もあり相性が良い色です。
#ffe32a #dacda1 #35471b #060b4a
秋らしいデザイン素材
先程モチーフの紹介をしましたが、モチーフと組み合わせるとより秋らしさを感じる素材を、素材ごとに特徴の紹介・使用例を画像で紹介をしていきます。
チェック柄
秋らしい柄=チェック柄というようなイメージが皆さんにもありませんか?
ファッションでも秋といえばチェック柄が定番とされています。
チェック柄といっても様々な種類があり、代表的なチェック柄の種類を簡単にまとめてみました。
出典:fashionbox
使用イメージ
チェック柄を使用する際にはできるだけ色数を抑えたり、トーンを合わせたものを背景に使用すると秋らしさが出ます。
また、チェックの細かさや色の重なりの多さで雰囲気も変わるので、使用するデザインに合わせて選べるとよいですね。
手描き素材・テクスチャ
水彩タッチの素材をはじめ、鉛筆、クレヨン、版画、スタンプ(判子)の、にじみやざらつきのある素材が好まれ使用されているように感じます。
先程紹介した配色で落ち着いた暗めの淡い色や暖色は手書きの柔らかいタッチと相性がよく、温かみのあるデザインに仕上がるので、秋らしさを演出するのに役立っているのかもしれません。
芸術の秋、というように手描きの素材に絵本や絵画のような雰囲気があり秋を感じるのかもしれませんね。
テクスチャに関しては和紙・木材・キャンバス地、麻っぽい布地等のものを背景に使用しているデザインが多くあります。
色は白、ベージュやアイボリー等淡く柔らかい印象の色であることが多いです。
手書き素材との相性がよく、合わせて使用すると雰囲気がぐっと上がります。
使用イメージ
左は手紙をイメージして作成しました。スタンプっぽいテイストの素材にあわせ、紙のテクスチャを使用しています。
かさかさと乾いた感じのある紙のテクスチャは秋の涼しく乾燥してきた雰囲気を感じますね。
右のイラストはキャンバス地のテクスチャに水彩タッチの丸とイラストを合わせました。
水彩タッチの素材でほっこりとした柔らかさと温かさの感じる秋らしいデザインです。
秋らしいデザインの参考
バナー
JALカードのキャンペーンバナーです。
背景に引かれたチェック柄や、ブラシ加工をされざらつきドングリや落ち葉もあってとても秋らしいバナーです。
マイフェバという関西のおでかけ・観光情報の掲載しているサイトのバナー・アイキャッチです。
紅葉の写真が主役のバナー!水彩で描いたような丸模様がちりばめられていて温かく柔らかい雰囲気になっています。
パッケージ
キリン秋味というビールのパッケージです。なんと発売から30年目のロングセラー商品
大小様々な大きさの紅葉が商品名を囲うようにデザインされているのが目を惹きます。
秋味、の文字にかかった染まるような赤いグラデーションも、紅葉と合わさってとても秋らしいです。
WEBサイト
大阪にあるSTEENというお店のサイトです。
ドーナツをモチーフにしたロゴがかわいらしいです。サイトはベージュを基調にされていて優しいゆったりとした雰囲気があります。
見出しや写真の切り取りなどに手書き感のあるあしらいがされていて”秋っぽさ”を感じさせます。
ヒノヨコという子育てのメディアサイトです。
オレンジを基調にしたサイトデザインで、あたたかな雰囲気を感じます。
かわいらしいイラストや水彩タッチのあしらいがなんだか癒されます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?以上が秋らしいデザインについての紹介でした。
参考を見たり使用イメージを作成していて、やはり簡単に秋らしさを出すには
・暖色メインの配色
・落ち葉や紅葉の素材を使う
以上の2点が大事かなと感じました、この2点をおさえれば秋らしさの演出はばっちりだと思います!
秋っぽいデザインを作りたいなと考えて入る人の参考になればうれしいですね。
次回は冬になります!年末に向けて忙しくなりますが…頑張ってまとめていきたいと思います。