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【ロゴ作成のコツを解説!】ロゴの種類やデザイン・サイズなどについて説明

更新日:2023/08/18

「初めてのロゴ制作、何から手を付けたらいいのかわからない…」
「会社の名前を覚えてもらいたい!というクライアントの要望に応えるロゴにするには?」
このようなことでお悩みの方向けに、本記事では、ロゴの種類と作成の流れを解説いたします!

種類と流れだけでなく、興味深いロゴの歴史やロゴ完成後の商標登録についてもまとめています!
また、Webサイトでよく見るシェアボタンで使われるロゴの利用規約もまとめているのでご活用ください。
それではどうぞ!

ロゴって?

まずはロゴがどういうものなのか、どんな役割を持っているのか見ていきましょう。

ロゴ
ロゴタイプ (logotype),通称「ロゴ」(英: Logo) は、図案化・装飾化された文字・文字列のことで、組織名・商号・商品名・雑誌名・書名などを印刷・表示する際などに使用される
引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ロゴとは、会社や商品、団体などの名前を図案化したものです。
会社の理念やコンセプト、名前を視覚的に伝える役割を持っている、いわば会社や商品の「」とも言える重要な存在です。
今やロゴを見ない日はないといえるほど、世の中はたくさんのロゴであふれていますよね。
いったい一日何個のロゴを目にしているのでしょうか…。

ロゴの種類

ロゴは、大きく分けて3種類あります。
3つそれぞれの特徴とメリット、デメリットを知り、場面に適したロゴを使用しましょう!

ロゴタイプ


まずは「ロゴタイプ」についてみていきましょう。
「ロゴタイプ」とは、”タイプ“とある通り、文字のデザインです。
ロゴタイプは、文字として読むことができるので、覚えやすいというのが特徴です。
そのため、会社名や商品名の認知度向上を第一の目的とする場合は、ロゴタイプ主体のデザインで検討していくのがよいでしょう。
会社名が読みにくいと覚えてもらえないため、視認性・可読性が高く、読みやすいゴシック体を使用している会社が多くあります。
反対に特徴的なフォントを使ってブランドを印象付けている会社もあります。アパレルブランドなどに多いでしょうか。

メリット

1会社名、商品名がロゴになっているので覚えやすい

先ほどもあったように、ロゴタイプは文字で作られているため、とても覚えやすいです。
名前が広く知られている会社を見ると、ロゴタイプが多く使用されています。
特に電気機器を取り扱うメーカーはロゴタイプが多いです。

例:CanonSONYSHISEIDOHITACHITOSHIBAPanasonicGoogleNintendoAEONなど

2流行に左右されにくく、耐久性がある

ロゴタイプは、流行に左右されにくく、長く使用できるケースがとても多いです。
特にシンプルなロゴタイプはこれから先ずっと使っていけそうな気がします。
しかしロゴにも寿命があるため、10年、20年…と同じロゴを使い続けるより、時代に合わせて少しずつでもリニューアルしていくほうがお勧めです。
詳しくは「3.2.ロゴにも寿命がある?」の章で解説しています。

デメリット

1文字のみだと何をしている会社なのか分かりにくい場合がある

ロゴタイプだと、会社名、商品名の情報しか得られないため、どんな会社なのかがわかりにくくなります。
「まずは名前を知ってほしい」という意図でロゴタイプを選択することは問題ありませんが、「どんなことをやっている会社なのか伝えたい」という目的もあるなら、シンボルマークと組み合わせる形が良いでしょう。

2使用する色が限られる

ロゴタイプはシンプルがゆえに、ストレートに色が持つイメージを伝えることができます。
意図に合った色が使えていれば問題はないのですが、色選びを間違えると意図しない印象を与えてしまう恐れがあります。

シンボルマーク


続いて「シンボルマーク」についてご説明します。
シンボルマークとは、会社の事業内容、理念、社風、ミッション、歴史などの要素をより簡潔に、そして象徴的に表現したマークのことです。
言葉で表記するよりも効果的で、図形と色を使用することで記憶しやすくなり、会社の印象をダイレクトに伝えてくれます。

メリット

1言語に左右されない

文字がないので、言語に左右されずに使用できます。
グローバルに展開している会社は、シンボルマークを使っているところが多いです。

例:Twitterの青い鳥マーク、Appleのリンゴマーク、ヤマト運輸の黒猫マーク、スターバックスのセイレーンモチーフ、Nikeのスウッシュ 、など

2表現の幅が広がる

文字と違って、どんな形でもどんな色でも良いので表現の幅が格段に広がります!
表現の幅が広がることによって、イメージが伝わりやすくなります。この点がシンボルマークの最大のメリットです。

デメリット

1デザインが主観的になりがち

デザイナーが「こういうコンセプトを表現しました!」と提案しても、クライアントには全く別の印象を持たれてしまった…なんてことが起こらないように注意しましょう。
また、その会社の内部の人だけに伝わるシンボルマーク、というのもあまり意味がありません。
企業イメージやブランドコンセプトなどを、多くの人にしっかり伝えられるマークになっているのか、よく検討しましょう。

2逆に伝わりにくくなってしまう

どんな形でもどんな色でも良いからと言って、いろんな要素を詰め込んでしまうとごちゃごちゃしてまとまりがないロゴになってしまい、結果、意図が伝わらないロゴになってしまいます。
ロゴは伝えたいことを絞って、必要最低限の要素で作りましょう。

ロゴマーク


最後に、ここまで説明したシンボルマークとロゴタイプを組み合わせた形である「ロゴマーク」についてご説明したいと思います。
※ロゴマークは和製英語です。
「ロゴタイプ」と「シンボルマーク」が一体化したロゴを「ロゴマーク」といいます。
ロゴマークは、シンボルマークも会社の名前もアピールすることができるので、どんな会社にもおすすめできるロゴです。
会社によっては、ロゴタイプとシンボルマークを完全に一体化させて使うところもあれば、必要に応じて切り離して柔軟に使う会社もあります。

メリット

ロゴマークのメリットはロゴタイプ、シンボルマークのメリットの他に以下のようなメリットがあります。

1業種や会社の雰囲気がイメージしやすい

ロゴに詰まっている情報量が多いため、会社名はもちろん、会社の理念や業種などが見た人に伝わりやすいです。

2様々な媒体で展開しやすい

シンボルマークと企業名の両方が揃っているので、色々な媒体で使用することができます。
シンボルマークのみ名刺の表に印刷しても良いですし、自由度がかなり上がりそうです。

デメリット

1ロゴタイプとシンボルマークのバランスに注意

ロゴマークではこのふたつのバランスが重要になってきます。
会社名や商品名をアピールしたいときはロゴタイプに重心を置き、会社やブランドの理念やコンセプトをアピールしたいときはロゴマークに重心を置くと良いです。
小さすぎ、大きすぎにならないよう注意しましょう。

2ロゴのパターン展開がしにくい

縦並びや横並びなど、レイアウトパターンの展開がしにくいことがあります。
ロゴの形などによっては逆にやりやすいこともありますが、バランスを見つつ調整が必要になります。

ロゴについてもっと詳しく!

ロゴの知っておくとためになる情報をまとめてみました。
ロゴの歴史については、調べてみて面白かったので、ぜひ読んでみてください!

ロゴにも寿命がある?

実は、Web同様ロゴにも寿命があり、時代に沿って継続的に見直していく必要があることをご存じでしょうか?
Webサイトの寿命は3~5年と言われていて、それを目安に見直されています。それに対し、ロゴは少し長めの10年ほどと言われています。
しかし、大きくロゴを変える、というよりかはブラッシュアップを重ねていく企業が多いです。理由としては、ロゴを変えたときのデメリットが大きいためです。
例えば、ロゴへの愛着や認知がなくなること、そしてパンフレットや名刺などの印刷物のロゴの差し替えなど、かなりコストがかかります。そのコストを上回るようなメリットがない限り企業はロゴの変更を行いにくくなります。
しかし、ロゴを大きく変えたことにより成功した企業例もあります。「Instagram」のロゴが有名な例です。

ロゴ変更前の、「Instagram」は写真加工・投稿アプリとして使用されていました。そこから、「今まで以上のコミュニティーに成長するための土壌づくり」を意図してロゴ変更が行われました。
最初こそ、戸惑いの声が上がったようですが、結果として今では世界で10億人以上に利用されるSNSになりました。
「Instagram」のように、明確な目的をもってロゴの変更を行うことは成功につながることもあります。
そのため、目的を明確にし、時代に合わせたブラッシュアップやロゴの刷新をしていくことが大切です。

最近ヤマト運輸のロゴが変わったことが話題になっていました。その意図などもサイトに記載があったので是非見てみてください。
ヤマト運輸:新マークの導入

参考:14年ぶりに自社のロゴマークをリデザインした話
参考:反発を受けたロゴ変更は英断! インスタグラム急成長のきっかけはロゴのデザイン変更にあり?

ロゴの歴史と今

ロゴの起源は、紀元前2300年、古代メソポタミアまでさかのぼります。なんと4000年以上前なんですね…。
古代メソポタミアで、所有者を表すために使用されていた「円筒印章」というものがあり、これは円筒を転がして、そこに描かれている模様を押印するものでした。
円筒印章から始まり、紀元前600年頃に硬貨などでもロゴが使用されたものが発見されています。硬貨で代表的なものは、1602年に設立された世界初の貿易会社「オランダ東インド会社」のオランダ語名称である「Vereenighde Oost Indische Compagnie」を略した「VOC」の文字がモノグラムのように刻印された硬貨が有名です。

そして、現代のロゴで、1876年に世界で初めて商標登録されたロゴが、イギリスのビール醸造会社「Bass Brewery」社のロゴです。

そこからいくつものロゴが世界中で生み出されてきましたが、世界中で通用するようなロゴはまだ少ないように思います。
例えば、日本語がわからない海外の方が、日本語で表現されたロゴを見ても理解できません。一方で、オリンピックのロゴは世界中の人が認識できます。Apple社のリンゴのロゴも多くの人が認識できるロゴといえますね!
このように、グローバル化が進んでいる今、だれが見ても伝わるデザインであることが必要になっています。
画像出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』:硬貨
画像出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』:円筒印章
参考:初心者でも分かる!実は奥が深い「ロゴデザイン」の歴史と基本的知識

ロゴデザイン作成のコツ

続いて、実際にロゴデザインを作成する前にコツを押さえておきましょう!

1シンプルでわかりやすいものに

ロゴはサービス・ブランドのメッセージが込められているものになります。
複雑でわかりにくいロゴは人の目に入っても記憶に残りにくく、ロゴとしての意味が失くなってしまいます。
ロゴデザインを作成する際にまずはシンプルでわかりやすい表現を検討しましょう!

2流行に左右されない

ロゴはサービスやブランドのとなるものです。そのため、どの時代でも受け入れられやすいデザインにすることが大切です。
イベントやキャンペーンなど期間限定のロゴであれば、その時の流行のデザインを取り入れるのも良いかもしれませんね!

3ロゴマークと文字のバランスや余白を意識する

ロゴマークが大きすぎてもバランスが悪く、文字が大きすぎても全体のバランスが崩れ、見難いロゴになってしまいます。
各要素のサイズや余白についてはいくつか並べて見やすいもので検討してみるとよいでしょう。
その際に自分の意見だけでなく、制作していない第三者にも意見してもらうことをおすすめします。

4どんな媒体でも使いまわしできる

作成したロゴは色々な媒体に展開することが多いです。
ホームページ、名刺、パンフレット、場合によっては看板やのぼりなど…
そのため、ロゴは使いまわしがしやすいベクター形式で作成するようにしましょう。
シンボルマークとロゴタイプを横に並べたパターン、縦に並べたパターンなども用意しておくと展開の幅が広がります。
また、掲載箇所によってはロゴが見づらくなってしまう可能性もあります。背景が濃色の場合に使える白単色パターンなども用意しておくとよいでしょう。

5ロゴに意味をもたせる

デザイン性も重要ですが、ロゴ自体がもつ意味も重要です。
顔となるロゴの意味が「かっこいいから」や「おしゃれだから」ではロゴを作る意味がありません。
ロゴを通して社内外に企業理念や、想いを伝えるようにしましょう!

ロゴデザイン作成の7つのステップ

それでは、ここからは実際の作成の流れを解説していきます。
漠然としたイメージだけでいきなりIllustratorで作業を始めてしまうと、方向性がなかなか定まらなかったり、最終的にできたものが先方希望のものとずれていたり、といった問題が起こりがちです。
まずはしっかりターゲットやテイストを固めてから、ラフスケッチでのイメージ出し、その後にIllustratorでデザイン作成、の順番で作業していくのが良いでしょう。

作成の前に情報整理をしよう

まずはロゴの作成前に、情報整理を行いましょう。
この段階があるのとないのでは作業の進み方がかなり変わってくると思います。
クライアント様がいる場合は、一緒に情報整理をして、作るロゴのイメージを共有しましょう。

1どこで使用されるのか?

使用シーンを明確にしておくことにより、どのようなデザインにすべきなのかが意識しやすくなります。
ロゴの代表的な使用例は以下のようなものがあります。

  • 名刺

  • 封筒

  • 看板

  • パンフレット

  • Webサイト

  • ユニフォーム

  • 社章

  • クリアファイル

  • ステッカー

  • ノベルティグッズ

2ロゴの印象をキーワードで表すと?

ロゴを言葉で表すとどんな印象になってほしいか、また、どんな印象のロゴにならないでほしいか考えてみましょう。
まずは「かわいい」「シンプル」など、簡単なキーワードでも構いません!
簡単なキーワードからさらに掘り下げて考えてみましょう。
下の例でいうと、真ん中の「安全」「信頼」から、さらにキーワードを4つずつ出しています。
一から色々なキーワードを出すよりもこのように段階を踏むと浮かびやすくなります。

3ロゴのテイストを決める

ロゴのテイストを決める際、さきほど選んだキーワードを用いて、以下のような図を作成し、クライアント様に、イメージに近いロゴを聞いてみましょう。
ただ漠然と「どんなロゴにしますか?」と聞かれるよりも、こうして他社のロゴをイメージ別に見ることでイメージがつかみやすくなります。
クライアントと同業種のロゴも混ぜながら、バランスよくサンプルをピックアップしていきましょう。

4好きなロゴと嫌いなロゴを集めてみる

この方法は、イメージが固まりやすくて特に良かった方法です!
3の「ロゴのテイストを決める」の後に、個人での情報整理として行いましょう。
好きなロゴ、嫌いなロゴを集めて並べてみて、さらにその中で、今回作成したいロゴの印象に合うもの、合わないもので分けてみましょう。
以下のような図を作ってロゴを10~20個ほど並べてみましょう。

右上に置いたロゴが作成するロゴにイメージが合っているものです。
好きなロゴで選んだものと同じようなロゴを作るわけではなく、方向性やロゴの印象を参考にしましょう。

5ロゴの色は?

色にはそれぞれポジティブな印象と、ネガティブな印象があります。
例えば、「情熱ややる気を感じてほしいから赤を使おう!」と、とがったロゴのデザインで、赤色を使うとします。
この場合、赤いロゴでとがったデザインにしてしまうと「刺激」や「怒り」といった、意図していたものとは別の印象を持たれてしまう恐れがあります。
このように、色の持つ基本的なイメージを考えながら、配色を決めていくようにしましょう。
また、ロゴの形によっては特定の色と組み合わせることでネガティブなイメージを強く感じさせてしまうものもあるため、注意が必要です。

6ロゴのサイズは?

ロゴのサイズも検討が必要です。
どのような媒体に展開されるのかをチェックしておきましょう。
基本的に500x500px~1000x1000pxの大きさで作成すれば問題ありません。
「大きめで作るのはなぜ?」と思った方がいるかもしれませんが、ちょうどの大きさで作った場合、Retina(高解像度)ディスプレイだとにじんで見えることがあります。
Retina対応するためには表示サイズよりも大きく作り、縮小表示させることが基本です。
重要なのはベクター形式で作成することです。
ベクター形式で作成することにより拡大縮小でデータが粗くなったりすることがなくなり、幅広い媒体で利用することができます。
想定より小さいサイズで掲載することがないように、複数の媒体で展開する場合は、ロゴ利用のためのガイドラインも作成するとよいでしょう。
ガイドラインは以下を参考に作成してみるとよさそうです!
デザイナーがロゴマークを作る時・使う時に知っておくべき「ロゴマニュアル」

ラフスケッチ

情報整理ができたらその情報を参考にして作成に移りましょう!
いきなりデザインソフトでロゴを作ろうとしてもなかなかうまくいきません。
まずはラフスケッチでロゴを作成していきましょう。
上手く描こうとせず、簡単で良いので自由に描いてみてください。
大事なのは手を動かすことで、そこから色々とアイディアが生まれてきます!

Illustratorでパスにする

ラフで描いたロゴを今度はIllustratorでパスにします。
ロゴを作成するときは基本的にIllustratorを使って作成しましょう。
なぜ、ロゴを作成するときにIllustratorを使用するのか、というと、ロゴはベクター形式(パスや色のデータが数値として管理されるため、データも軽く、編集、変形がしやすい)の画像でなければならないからです。(ちなみにPhotoshopはラスター形式のアプリケーションです。)
パスにしたロゴは組み合わせや、色などを変えて何パターンも作成してみましょう。

印刷して並べてみる、人に意見を聞いてみる

できあがったロゴを印刷して並べて眺めてみましょう。
パソコンの画面で見ていたものとは印象が変わって見えるかと思います。
近くで見てみたり、遠くから見てみたり…。
特に「」と「」に注目してみましょう。
モチーフが遠くから見ると小さすぎて何かわからない、など気づきが生まれます。
また、ロゴデザイン作成に関わっていない人にロゴに込めた意味が伝わるのか、ロゴの印象を聞いてみることも大事です。
かっこいいロゴを作ったつもりが、他人から見たらかわいいロゴになってしまっていたら作り直す必要があります。
ちなみに他人に聞くときは、「このロゴはどう思う?」と聞くのではなく、率直な感想を聞くために、「好きか嫌いか」で聞くと良いです!
「嫌いだ」と言われた場合は、「どんな印象だから嫌いなのか」と聞いてみましょう。そうすることで、より具体的な意見をもらえやすくなります。

修正を重ねる

並べてみて修正が必要だった部分をなおしていきます。
3の他人の意見はすべて反映させるのではなく、必要な意見を取捨選択して修正を行いましょう。
3~4の工程は納得いくロゴが作れるまで繰り返し行うと良いです。

数日間置いてみる

8割方納得のいくロゴが作れたら、数日間、(余裕がなければ数時間でも良いです)目に触れないようにそのロゴを置いておきましょう。
数日たって、ロゴを見たときに全く違和感なく納得できるロゴならそのロゴは完成です!
しかし、違和感があったり、納得感にかけるロゴなら、修正や作り直しが必要です。

完成

これでようやくロゴが完成です。
ロゴは会社や商品の顔になるものなので、やはり簡単にはいきませんが、完成したときのロゴを見ると達成感がありますね!

商標登録について

ロゴの商標登録についても簡単にご紹介したいと思います!
実はロゴは、発明や創作によって生み出された知的財産の一つで、商標権に分類されます。

商標登録するメリット

ロゴを商標登録する必要性があるのか?と言われてしまいそうですが、こんなメリットがあります。

  • 他社によるロゴマークの不正利用、類似のロゴマークを利用されるリスクの軽減

    他社にロゴマークを不正利用されることにより、自社のイメージダウンにつながる恐れがあります。
    商標登録がされていることで、商標権の侵害として他社の不正利用を止めることができます。

  • ロゴを安心して使い続けられるようになる

    もし商標登録をせずにロゴを使用していて、あとから類似のロゴマークを使用している他社に先に商標登録されてしまうと、自社のロゴマークを利用する権利が奪われてしまいます。そのようなことが起きないよう、商標登録をする際はロゴが完成したときに行うのがおすすめです。

商標登録には費用が掛かる

デメリットは、費用が掛かるということです。
登録だけでなく、商標権の更新にも費用がかかります。
更新を行わなければ権利も失われてしまうため、注意が必要です。

商標登録の出願をするときは、特許印紙を用意する必要があります。特許印紙代は、商標申請をする区分の数によって異なります。
特許庁の定めた45種類の区分の中から、自分が登録するものに該当する区分を指定します。

■登録時の費用
3,400円 + ( 区分の数 × 8,600円 )
例)区分を2つにする場合は
3,400円 + ( 2 × 8,600円 ) = 20,600円
■更新時の費用
商標権の更新は、だいたい10年ごとに行います。
更新料は、1区分あたり38,800円かかります。

詳しい区分について知りたい方は以下の参考をご覧ください!
参考:商標登録出願前に確認 ! 初めてでもわかる商標登録の区分

公式のロゴを使用する際の注意点

Webサイトのシェアボタンによく使われているサイトのロゴやアイコンの使用上の注意点をご紹介しようと思います。
企業のロゴを使用するうえで、必ずルールを守らなければなりません。
ロゴは、公式のサイトで利用ガイドラインを読んだ後に、公式のものをダウンロードしましょう。

Twitter

  • ロゴとほかの要素との間に余白をつける(幅はロゴ幅の150%以上)

  • ソーシャルアイコンの最小サイズは32px

  • 画像にロゴを配置する場合は、白のロゴを使用(背景が明るい画像の場合、画像全体に10〜20%の黒を適用することをお勧めします)

  • ロゴの色は、青または白のみ使用可能

  • ロゴの改変、回転やアニメーション、デザインの追加などをしない

  • 囲みや背景をつける際は丸、正方形、角丸正方形のいずれかを使用

ガイドラインとロゴのダウンロードはこちらから

facebook

  • ロゴとほかの要素との間に余白をつける(幅はロゴ幅の150%以上)

  • 白や薄い色の背景には青いボックス、または青や濃い色の背景には白いボックスにすること

  • Facebookブランドを最も際立って目立つような見た目に表示してはいけません

  • ロゴとほかの要素との間に十分な余白をつける(幅はロゴ幅の1/4を推奨)

  • ロゴの改変、回転やアニメーション、デザインの追加などをしない

ガイドラインとロゴのダウンロードはこちらから

Instagram

  • 周囲には最小限、ロゴのサイズの半分の幅の余白をとること

  • オリジナルの比率を保持し、必ず29×29ピクセル以上のロゴを使用すること

  • Instagramブランドを最も際立って目立つような見た目に表示してはいけません

  • ロゴの改変、回転やアニメーション、デザインの追加などをしない

ガイドラインとロゴのダウンロードはこちらから

LINE

  • 最小サイズは、スマホ40px、PC20px、印刷10mm

  • 周囲には最小限、ロゴのサイズの半分の幅の余白をとること

  • ロゴの改変、回転やアニメーション、デザインの追加などをしない

  • 文中にロゴを使用しない

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YouTube

  • YouTubeのロゴを使用するためには申請が必要(申請フォームは英語のみ対応)

  • ロゴの周囲の空きスペースは、アイコンの三角形のサイズ以上

  • 最小サイズは、20px、印刷では3.1mm

  • ロゴの改変、回転やアニメーション、デザインの追加などをしない

  • 文中にロゴを使用しない

  • フルカラーのロゴは、YouTube RedアイコンとAlmost Black(#212121)またはWhite(#FFFFFF)のテキストを組み合わせたものです。赤いアイコンの三角形は常に白

ガイドラインとロゴのダウンロードはこちらから

有名企業 ロゴ参考例

さて記事も終盤ですが、ここで有名企業のロゴを分析してみましょう!
皆さんが利用したことある有名なサービスから、ハイブランドのロゴまで5つ紹介しています。

Amazon



Amazon皆さんも1度は使ったことがあるのではないでしょうか!
フォントがサンセリフ体になっているので、すっきりとした印象を感じやすく、カラーも黒xオレンジと見やすいロゴデザインになっています。
Amazonのロゴは、2つの意味が込められています。

  • aからzまで矢印が伸びていると思います。これは、Amazonはアルファベットのaからzまで様々なものが手に入るということを表しています。

  • また、この黄色い矢印はスマイルを表しておりサービスを利用した人々の幸せを表しています。

Adidas



Adidas人気スポーツアパレルブランドであるAdidas。
ロゴ全体が黒で統一されていてスタイリッシュ!スポーツブランドにピッタリのロゴですよね。
Adidasのロゴは、2つの意味が込められています。

  • 3つのストライプは段違いになっていて、山を表しています。

  • 山は、アスリートが立ち向かうべき挑戦、困難を表しています。

NISSIN(日清食品)



NISSIN(日清食品)主にカップ麺類で有名な日清食品。皆さんは何の商品が好きですか?
赤い半円のマークの中にNISSINの文字が入っています。パキっとした赤なのでとても目を引き、印象に残りますね!
日清食品のロゴは、3つの意味が込められています。

  • 「食」を楽しむ人の口元 (LIP:リップ)

  • 「食」を通じて広がっていく笑顔

  • 「食」にかかせない器

実は日清食品のロゴは逆さにしても「NISSIN」と読むことができます…!
意図的ではないそうですが、このロゴが公開された当時はネットでかなり盛り上がったそうですよ。

Cartier(カルティエ)

ここからはハイブランドの洗練されたロゴデザインもいくつか紹介いたします。


Cartier
カルティエは、フランスの高級宝飾ブランドです。
そのロゴは筆記体フォントになっており、一見読みにくさを感じますが、高級感格式の高さを演出することに成功しています。
実は、ジュエリーブランドのロゴの多くが、セリフ体なのは知っていましたか?
業界のイメージに合わせてロゴを作成するのも1つのアイディアですね!

BALENCIAGA(バレンシアガ)



BALENCIAGAバレンシアガはスペイン発祥のブランドで、婦人服を中心に、靴やバッグ、時計・香水など幅広い商品を展開しています。
2018年にロゴを変更しており、新しいロゴは交通機関の標識のシンプルさにインスピレーションを受けているそうです。

バレンシアガがロゴを変更したのをきっかけに、他のハイブランド(BURBERRYや、CELINEBerluti)も続いてロゴを変更しました。
歴史ある旧ロゴを捨てて、新しいロゴを使う理由としては、ネットで見やすいロゴにするという目的を持って変更されていると言われています。
テレビや雑誌よりもネット、そしてSNSの拡散力、影響力が大きくなっている証拠ですね。
しかし、元々のロゴに愛着を持っているファンからは批判の声も上がっており、何を重視していくかはブランドごとに判断が難しそうですね。

ロゴデザインの参考サイト

何もない0の状態からロゴデザインを作成することはかなり難しいです。
そのためロゴデザインの参考サイトで色々なアイディアを見て参考にしましょう!
今回は筆者もよく見ている3つのサイトを紹介いたします。

ロゴストック



ロゴストック
ロゴストックは、ロゴのカテゴリ分けが細かく、サイト自体も日本語なので日本のロゴが多く掲載されていて探しやすいです◎
様々なロゴを見れるだけではなく、ロゴづくりの知識も学べるコンテンツがあります。

Dribbble



Dribbble
Dribbbleは、海外のギャラリーサイトですが、好きなキーワードで検索して色々なロゴを見ることができます。
会員登録すると保存機能や、いいね機能を使うことができます。
日本のデザインにはない新しさのあるロゴなどがたくさんあります。

Pinterest



Pinterest
Pinterestは、日本でもよく使われているサービスですね。
幅広いジャンルのものが掲載されており、ロゴやデザインの参考も豊富です。
保存機能や、フォルダ分けできる機能があるので、気になったロゴをジャンル分けしてまとめることもできます。

まとめ

いかがでしたか?
一言で「ロゴ」といっても色々なロゴがあり、「ロゴタイプ」と「シンボルマーク」でそれぞれ向き不向きがありました。
特徴を理解して会社やサービスに合ったロゴを作れると良いですね!

ロゴデザイン作成に慣れるためには、ロゴをたくさん作ったり、既に世の中に出ているロゴを見て研究することが大事だと思います。(Webデザインと同じですね)
ロゴの勉強をする方におすすめなのが「logostock」です。
ロゴのギャラリーサイト、というだけでなく、注目のロゴをデザイン視点やブランディング視点で解説してくださっています。
こんな意味が込められているんだ、と知ることができ、面白いので是非一度見てみてください!

logostock

「logopond」では海外のデザイナーさんがつくったロゴも見ることができ、良い刺激を受けられそうです。
こちらもぜひ見てみてください!

logopond

参考:
プロが実践しているロゴのつくり方16工程
ロゴマークは重要?商標登録のメリットとデメリット

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